活動報告
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 2017年
  広島県消防学校公開講座 3月15日 広島県消防学校 4頭9名 

 広島土砂災害の被災地が目の前に見える丘の上にある消防学校。その時の教訓もあり救助専科教育の中で行われる特別授業である。災害救助犬について知識を深め、理解したうえでタイムリー、効果的な活用を考えるために開催された。災害救助犬への積極的理解はありがたいことでもあるが、その期待への準備は今のままでは応えられないと考えている。
 災害救助犬の活用のモデルとするために犬の特性だけでなく、災害救助犬サイドの体制、現状を恐れずに披瀝し、過去の教訓などから学び取り組んでいることなどを正しく認識してもらったうえで消防救助隊からの信頼が得られるようにしたいと考えています。
 2時間のレクチャーとデモ、実践想定のブラインド訓練をおこなったが、レクチャーの主眼は、日本における災害救助犬の現状を理解、認識し、その上で現場で活用するには、しっかりとした災害救助犬チームを見る目を養い、無秩序に投入することなく特性の把握、安全管理の意識、指揮系統に組み入れ活用できるかを現場本部、救助隊が冷静に判断してもらえれば、効率的な作業において成果につなげられるはずである。
 互いの特徴を生かし補い合い、現場で人命救助に取り組むサーチ&レスキューのモデルを確立したい。日本におけるスタンダードモデルになるための第一歩である。

■プログラム13:00〜17:00
1時限目
■NPO活動と災害救助犬 10min
■「学ぼうBOSAI」NHKEテレビデオ 15min
■災害救助犬の訓練と特徴 10min
■災害救助犬のウィークポイント 10min
2時限目
■災害救助犬組織の歩みと現状 10min
■災害救助犬先進国からの学び 10min
■救助隊との連携訓練 10min
■災害出動からの教訓(中越、東日本、広島、熊本など)20min
■災害現場での救助隊との連携に向けて(提案)15min
3時限目
■災害救助犬デモンストレーション(屋外)30min
4時限目
■ブラインドサーチ&レスキュー連携訓練50min



  小田原市防災フェア 3月5日 諏訪ノ森公園 5頭6名 

  群馬県消防学校公開講座 3月2日 群馬県消防学校 4頭9名 
 昨年の救助科に向けた講座に続いて2回目の講座である。今回は県内各署の警防科向けに行うとともに公開講座となって80名が受講された。群馬県においては11消防署に災害救助犬の理解が浸透していくものと期待している。
 午後1時から5時までの4時間のプログラム
@災害救助犬とNPO活動について
 欧米先進国も災害救助犬は民間の活用である。共助ということからも如何にうまく活用し人命救助に生かせるか、私たちの目的、日常の活動も理解してもらう必要がある。
ANHKEテレ「学ぼうBOSAI」ビデオ
 NHK教育で小学校高学年向けに制作された「命を守るチカラ・災害救助犬」のビデオである。10分間で非常にわかりやすく編集されている。
B災害救助犬の特徴と訓練について
 言うまでもなく臭覚が優れている犬ではあるが、特徴として服従性、機動性を挙げている。作業犬として優れた臭覚を必要な時、場所において生かせるようにならなければならない。
 それは訓練において犬との関係性、服従訓練、環境馴致、経験などの積み重ねが求められる。
 犬の生かせるのは指導手にかかっていることを認識してすべての関りに向き合い取り組んでいることを強調した。
C災害救助犬のウイークポイント
 災害救助犬は常に正解を導き出せると思われても困る。諸条件がある。特に臭覚を生かすには、風、温度、湿度、現場環境などに左右される。また、遺体判別に対する訓練も十分ではない。そうした点も踏まえ、時、場所、環境を選びタイムリーな活用を願う。
D日本の災害救助犬組織の現状
 災害救助犬の説明は実際のデモで示すことにして今度は扱う人間側の組織事情、課題について自戒をこめて披瀝した。
 組織の数、特に対組織の連携行動について意識が薄いこと、整っていないこと、訓練もしていないこと、ただ犬がいることだけが災害救助犬組織である証明としか言いようがない。災害救助犬の能力の問題ではない。
 日本におけるサーチ&レスキューに災害救助犬が加わるレベルにはない。それは人間側が機能させるチームとして未熟であること、現場で使うにはリスクが伴うこと等は隠すことはできないし、見破られていると感じている。
 この課題の克服には外部の協力が必要であることを提案しつつ、私たちは「群馬県においてのモデル」を作ることも表明した。
E先進国から学ぶ
 昨年、3名がスイスの国際救助犬訓練ウイークに参加した。そこで学んだこと、感じたことなどを日本に当てはめ、いま日本でできること、やらなければならないこと。それは災害救助犬サイド、救助隊に限ったことではない。行政も企業も含まれる。国レベルの対応が求められるが当てにはできないが群馬県においては着実に前に進んでいることも事実で成果を示して行きたい。
F救助隊との連携訓練の実情
 人命救助に常に向き合う救助隊から学ぶことは多い。如何に犬に頼り現場を甘く見ているかが教えられる。
 そして機動隊、消防などと訓練はしているが実務的であるのか。救助隊で補えない点を災害救助犬でカバーしてチームとして機能させることを具現してもらわなければ訓練のための訓練で終わり、成果が集約されないことは避けたい。
G災害出動からの教訓
 中越沖地震、岩手内陸地震、庄原土石流災害、東日本大震災、広島土砂災害、熊本地震などに出動し教訓として改善に取り組んでいる現況、常に課題を突き付けられ、未熟さを思い知らされる。
 その中で、現場から、また救助隊から教えられるもの、一番は個人の力の非力さで協同して事に当たるという当たり前のことができていない現状から、特に連携に対しては積極的にならざるを得ない。不謹慎であるが訓練では味わえない現場の緊張感の中で役目を果たす冷静さは経験でしか会得できないものである。それを生かす知恵を出し合っていかなければ災害地見学かと揶揄される。正念場の災害救助犬の立場の認識を示した。
Iデモンストレーション
 服従作業と捜索作業の実際を見てもらうのだが、犬自慢を見せるのではない。同じ救助隊のメンバーとして指揮隊の指示が最先端の災害救助犬に正しく伝わり作業しているのか。安全な作業ができるのか。確実に答えを導き出せるのか。ハイテクマシンの消防機材寄りも有効な場面があるのではないか。効率的な作業が行えるのではないか。逆に懸念される点は何か。等々どのように見て感じられたのか。
 以上のレクチャーを終えて、評価されても、懸念があっても災害救助犬サイドは覚悟して対応していきたい。

  オール千葉消防CSRM訓練 2月24日 千葉県消防学校 6頭12名 


  日本救助犬20周年記念懇親会 2月18日 中野サンプラザ 2名


  冬季合宿訓練会 2月4-6日 赤城青少年交流の家 30頭32名 


  認定R審査会 2月4日 赤城青少年交流の家 19頭41名 


  群馬県消防CSRM訓練vol.8 1月29日 群馬県消防学校 4頭8名 


  群馬県消防CSRM訓練vol.7 1月28日 群馬県消防学校 6頭8名 
 群馬県の消防が行うCSRM(

  群馬県との災害救助犬出動協定式典 1月13日 群馬県庁 3頭4名 
 群馬県と災害救助犬の出動協定を締結した。無論災害時の災害救助犬の活用を意図したものであるが、締結に至る実務的な確認事項は群馬県内における災害だけを念頭に置いたものではなく、広域的な災害対応、災害救助犬の組織間を越えて活用できる柔軟な姿勢、現場優先の出動体制づくりをサポートするのが協定の主旨である。
 屋外での式典であったが、消防からの視察も多く心強く感じた。また新聞社5社も取材で革新的な意味を持つ協定であることは感じたのではないだろうか。形式的な協定ではない、これからの災害対応に災害救助犬が加わり新たな取り組が始まり「群馬県モデル」で日本の災害救助のスタンダードモデルとなっていく始まりである。

  大規模災害想定捜索救助連携訓練 1月15日 渋川市 15頭30名

 この冬一番の寒波が押し寄せ、早朝からは積雪が見られた。それでも中止となることもなく県機動隊、4消防、4DMAT、VMAT、災害救助犬ら160名が集結した。
 日時と場所以外は知らされておらず、まさに災害に集結した救助隊が現場で臨機応変に役割を与えられ人命救助に当たった。
 災害救助犬チームは15頭30名が参加し、本部、指揮隊、捜索チームに振分け、消防災害本部の指示のもと捜索に当たった。捜索することに表面的には大きな問題点は起こらなかったようだが、それに至る行動の緩慢さ、時間管理の甘さ、服装の個人差、適切な人員配置など課題は残り、何れ不具合が生じる懸念を感じた。個人で管理できることと、チームとして管理すべきこと、それに加えて犬のコントロール、捜索作業の精度はまだまだ信頼を得られるまでには至ってないように思う。その中で実働を考えるには本部の責任は大きく総括すべき点が多々ある。これでよいということはない。災害救助犬チームとして求められる作業を確実に対応できるようにしていかなければならない。参加して時間を過ごすだけでは意味がない。常に課題を見つけ克服していく向上サイクルでなければ参加の価値がない。
 訓練とはいえ、いつも実践イメージでありたい。

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