活動報告
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 2017年

  行方不明者捜索 8月1日 京都市右京区小倉山 2頭4名
 トレイルランニングに出かけた男性(68)が出発点に荷物を預け4時間の予定でコースも告げて出かけたが戻ってこなかった。
 名所嵐山の一角をなす296mの低山で百人一首を編纂した場所としても知られている。
 携帯電話も携行しており、予定コースの範囲で電波も受信できている。いつもの山岳捜索よりも発見、生存率も高いのではないかと考えていた
 しかし、いつもより範囲は狭いが、暑さとケモノ道は行動を妨げになる。道からの滑落の可能性があるところは下降して確認し、通れるところはすべて確認したはずである。滑落しそうな場所では携帯電話をかけて呼び出し音を聞き取る方法もとったが、警察、消防、ヘリ、警察犬(追及)も投入しての捜索であったが発見するに至らなかった。
 暑さ、長時間に対して頭数は必要である。今回は他団体からの応援もあったが、被災者の立場から考えれば、連携して災害救助犬チームとして取り組むことは当然のことであろうし、効率的な配置、作業精度のためにも集中的な投入で人命救助に向き合えるようにならなければ信頼は得られない。

 ※8月5日、観光トロッコ列車の運転手から異臭がするとの情報から周辺を山岳会が下降しご遺体が発見された。
 この場所は通常人が通るところではなく、トレイルランナーが通るとは考えにくいが、現実は上部から滑落した痕跡があった。
 ヤマレコのGPS記録には踏み入れたデータがある。いろいろな想定をして捜索に関わるが、行方不明になる現実に想定外の結果を見せつけられる。マップ
 

  こども防災キャンプ 7月309日 京都府与謝野町 3頭4名

 

  わくわくフェア 7月9日 青森市アリーナ 3頭5名
 恒例となったホームセンター主催のイベントで災害救助犬のデモ、ふれあいを行った。いろいろな機会に広報活動を行うが、日々たくさんの募金にも協力してもらい、災害救助犬への理解が広がっていくことを実感している。こうしたイベントでは一般の方々からの思い、期待に応えて行ける災害救助犬組織にならなくてはと強く感じさせられる。

  夏季合宿訓練会 6月17-19日 滋賀県竜王町 29頭27名 
 北は福島、西は山口から27名が集まった。地域ばかりの訓練ではマンネリ化するので合同訓練は刺激がある。しかし、一歩外にでれば普段通りできないことはよくあることではあるが、そんな弁解は通用しない。初めての場所、人への環境への馴致は基本である。
 恒例の服従セミナー。日常に犬とのコミュニケーションがとれていないで作業をさせることは無理がある。できないから指示が抑圧的になる、犬は楽しくない悪循環である。人のエゴでは真面な作業はできない。犬との向き合い方が大切であることを思い知らされるセミナーである。
 前日の認定Rに合格したペアで広報デモの作業を披露した。3頭並列で練習せずぶっつけ本番に臨んだが、認定Rに合格した能力を持っているので問題なく作業をこなしてくれた。
 人を捜す災害救助犬ではあるが、捜索の訓練よりも基礎的な訓練を重視していることで指導手は自己満足は得にくいが、急がば回れの如く結果は着実に表れてきていると感じられる。ご褒美を求めて行方不明者に突っ込んでいくことは意欲的だと思われがちだが、節度をもって告知咆哮できることが求められる。
 捜索審査Vペアの作業も見た。ペアで捜索作業を熟し着実に成果に結びつけていく。犬の作業意識、自主性、指導手の判断、的確なハンドリングが必要なことは言うまでもない。
 3日目は実働的なチーム訓練を行ったが、連絡内容、現在地の把握、タイムリーな記録、行動管理、訓練不足等々、反省が聞かれた。個々の思いよりもチームで与えられた役割を認識して共有できなければ力にはならない。そこには規律、仕組みも必要である。個々の能力を合わせられるチーム力をスキルアップさせたい。

  認定R審査会 6月17日 滋賀県希望が丘 13頭20名 
 50%の合格率であったが、運がよければ合格するというものではない。指導手と犬の関係性が良ければ必ず訓練の成果は出るはずである。服従作業はできたがBOX、ランナウエイ作業ができない、その逆などチグハグな面が見られた。作業の意識、指示が伝わっていない、環境に対応できていないなど経験不足が表れたようである。審査という意識が強く、犬の能力を引き出せないのは指導手の落ち度であろう。現場はさらに緊張感がある。活動視点から求められる作業を考え合わせ臨機応変に対応して行けば成長が期待できる。

  FEMAセミナー 5月9,10日 兵庫県三木市 数十名(消防関係含) 
 救助隊との連携プログラムがあるとのことで3名で参加した。
 FEMAから2名の講師が来日され、ICS(インシデントコマンドシステム)の実績、有効性についてレクチャーされたが、私たちはオペーレーションの一端を担う立場であり、機能的に動けるように準備を怠らないようにしておきたい。むしろ災害本部を司る行政に向けてレクチャーされ導入の是非が判断されるべきことである。こうした海外の実践事例は参考になるが、知識偏重がもたらす弊害、日本の風土に適合する仕組みも中長期的なビジョンを基に考えなければならないのではないか。
 消防と救助犬との連携訓練が行われたが、救助犬独自の動きで緊張感のあるものではなかった。実際の現場を想定し消防指揮下でどのように動き、役割を果たすのか、平時からイメージしておく必要がある。連携訓練ではシナリオがあり役目を演じるような訓練発表会からは卒業したいが、認知されるかは私たち次第である。
 救助犬に対して消防がどのように評価したのかは今後に見えてくるが、シビアな評価にも謙虚に向き合いたい。

  わんぱく学園 4月22日 岩手県北上市 4頭6名 
「犬にふれてみよう」という行事に呼ばれ、災害救助犬の特徴や実際の作業のデモなどを行った。実際の作業犬にふれあうのは楽しそうであった。犬好きの子供たちが興味を持って未来のハンドラーになってくれればありがたい。

  春季合宿訓練会 4月16-17日 福島県西郷村 27頭29名 
 全国組織である当会の合宿訓練会には大きな目的がある。災害現場で機能できるチームになるためにそれぞれの役割分担の必要性の理解、共有、もう一つは当会が考える災害救助犬としての持つべき最低スキルの確認がある。平時は個々に育成を行っているがメンバーが集まって行う合宿訓練会はチームとして活動するうえにおいて同じ目的を持った仲間がこれからの課題克服、取り組みを議論し合えるのは貴重な機会である。
 服従のセミナー、捜索のセミナーをプログラムに入れて久しいが確実にスキルアップしている。犬との関係性、基礎的訓練の反復を忘れてはならない。今回は認定審査会があったこともあり、認定されなかった犬、指導手の弱点補強をテーマに行った。犬と一緒に作業をすること、犬に任せるところ、指導手がカバーするところを弁えれば犬は教えた作業をするものだ。
 活動へのスタートとして、まずは認定と考えている人は多いので基礎的能力の定着にも力を入れて行きたい。
                       
 
  認定(捜索)審査会 4月15日 福島県西郷村 13頭31名 
 今回は捜索作業の審査会である。倒壊建物と山野捜索が3つのゾーンに分かれ、エリアを確認しながら行方不明者の確認する方法で設定されていたが、実動イメージとわかりながらも訓練のような捜索風景が見られた。災害現場は常に初めての場所になる。必要な時、場面で作業をさせるONOFFのスイッチ切り換えができるか、犬は人の臭いに反応できる能力を持ちながら、審査会という緊張感が邪魔をするのか焦りや発見に固執してしまうのは残念なことである。しかし、現場の緊張感、期待感はさらに厳しい。指導手の指示、ハンドリングが犬を迷わせているようだ。
 設立当初から実動のための審査会であることは周知されいるはずである。合否に関わらず個別評価を面談し、認定が叶わなかった人は基礎的な訓練とは別に着実に行方不明者を検索することのイメージを養い、失敗から学び成長されることを願うばかりである。認定された人は実動へのイメージをもって救助隊との連携訓練、実働シュミレーション訓練に参加し現場対応のスキルを上げて災害救助犬チームに加わってもらいたい。
                       

  広島県消防学校公開講座 3月15日 広島県消防学校 4頭9名 

 広島土砂災害の被災地が目の前に見える丘の上にある消防学校において災害救助犬に関わるt特別授業を行った。その時の教訓もあり救助専科教育の中で行われる特別授業である。
 災害救助犬について知識を深め、理解したうえでタイムリー、効果的な活用を考えるために開催された。災害救助犬への積極的理解はありがたいことでもあるが、その期待への準備は今のままでは応えられないと考えている。
 災害救助犬の活用のモデルとするために犬の特性だけでなく、災害救助犬サイドの体制、現状を恐れずに披瀝し、過去の教訓などから学び取り組んでいることなどを正しく認識してもらったうえで消防救助隊からの信頼が得られるようにしたいと考えています。
 2時間のレクチャーとデモ、実践想定のブラインド訓練をおこなったが、レクチャーの主眼は、日本における災害救助犬の現状を理解、認識し、その上で現場で活用するには、しっかりとした災害救助犬チームを見る目を養い、無秩序に投入することなく特性の把握、安全管理の意識、指揮系統に組み入れ活用できるかを現場本部、救助隊が冷静に判断してもらえれば、効率的な作業において成果につなげられるはずである。
 互いの特徴を生かし補い合い、現場で人命救助に取り組むサーチ&レスキューのモデルを確立したい。日本におけるスタンダードモデルになるための第一歩である。

■プログラム13:00〜17:00
1時限目
■NPO活動と災害救助犬 10min
■「学ぼうBOSAI」NHKEテレビデオ 15min
■災害救助犬の訓練と特徴 10min
■災害救助犬のウィークポイント 10min
2時限目
■災害救助犬組織の歩みと現状 10min
■災害救助犬先進国からの学び 10min
■救助隊との連携訓練 10min
■災害出動からの教訓(中越、東日本、広島、熊本など)20min
■災害現場での救助隊との連携に向けて(提案)15min
3時限目
■災害救助犬デモンストレーション(屋外)30min
4時限目
■ブラインドサーチ&レスキュー連携訓練50min
                       


  小田原市防災フェア 3月5日 諏訪ノ森公園 5頭6名 

  群馬県消防学校公開講座 3月2日 群馬県消防学校 4頭9名 
 昨年の救助科に向けた講座に続いて2回目の講座である。今回は県内各署の警防科向けに行うとともに公開講座となって80名が受講された。群馬県においては11消防署に災害救助犬の理解が浸透していくものと期待している。
 午後1時から5時までの4時間のプログラム
@災害救助犬とNPO活動について
 欧米先進国も災害救助犬は民間の活用である。共助ということからも如何にうまく活用し人命救助に生かせるか、私たちの目的、日常の活動も理解してもらう必要がある。
ANHKEテレ「学ぼうBOSAI」ビデオ
 NHK教育で小学校高学年向けに制作された「命を守るチカラ・災害救助犬」のビデオである。10分間で非常にわかりやすく編集されている。
B災害救助犬の特徴と訓練について
 言うまでもなく臭覚が優れている犬ではあるが、特徴として服従性、機動性を挙げている。作業犬として優れた臭覚を必要な時、場所において生かせるようにならなければならない。
 それは訓練において犬との関係性、服従訓練、環境馴致、経験などの積み重ねが求められる。
 犬の生かせるのは指導手にかかっていることを認識してすべての関りに向き合い取り組んでいることを強調した。
C災害救助犬のウイークポイント
 災害救助犬は常に正解を導き出せると思われても困る。諸条件がある。特に臭覚を生かすには、風、温度、湿度、現場環境などに左右される。また、遺体判別に対する訓練も十分ではない。そうした点も踏まえ、時、場所、環境を選びタイムリーな活用を願う。
D日本の災害救助犬組織の現状
 災害救助犬の説明は実際のデモで示すことにして今度は扱う人間側の組織事情、課題について自戒をこめて披瀝した。
 組織の数、特に対組織の連携行動について意識が薄いこと、整っていないこと、訓練もしていないこと、ただ犬がいることだけが災害救助犬組織である証明としか言いようがない。災害救助犬の能力の問題ではない。
 日本におけるサーチ&レスキューに災害救助犬が加わるレベルにはない。それは人間側が機能させるチームとして未熟であること、現場で使うにはリスクが伴うこと等は隠すことはできないし、見破られていると感じている。
 この課題の克服には外部の協力が必要であることを提案しつつ、私たちは「群馬県においてのモデル」を作ることも表明した。
E先進国から学ぶ
 昨年、3名がスイスの国際救助犬訓練ウイークに参加した。そこで学んだこと、感じたことなどを日本に当てはめ、いま日本でできること、やらなければならないこと。それは災害救助犬サイド、救助隊に限ったことではない。行政も企業も含まれる。国レベルの対応が求められるが当てにはできないが群馬県においては着実に前に進んでいることも事実で成果を示して行きたい。
F救助隊との連携訓練の実情
 人命救助に常に向き合う救助隊から学ぶことは多い。如何に犬に頼り現場を甘く見ているかが教えられる。
 そして機動隊、消防などと訓練はしているが実務的であるのか。救助隊で補えない点を災害救助犬でカバーしてチームとして機能させることを具現してもらわなければ訓練のための訓練で終わり、成果が集約されないことは避けたい。
G災害出動からの教訓
 中越沖地震、岩手内陸地震、庄原土石流災害、東日本大震災、広島土砂災害、熊本地震などに出動し教訓として改善に取り組んでいる現況、常に課題を突き付けられ、未熟さを思い知らされる。
 その中で、現場から、また救助隊から教えられるもの、一番は個人の力の非力さで協同して事に当たるという当たり前のことができていない現状から、特に連携に対しては積極的にならざるを得ない。不謹慎であるが訓練では味わえない現場の緊張感の中で役目を果たす冷静さは経験でしか会得できないものである。それを生かす知恵を出し合っていかなければ災害地見学かと揶揄される。正念場の災害救助犬の立場の認識を示した。
Iデモンストレーション
 服従作業と捜索作業の実際を見てもらうのだが、犬自慢を見せるのではない。同じ救助隊のメンバーとして指揮隊の指示が最先端の災害救助犬に正しく伝わり作業しているのか。安全な作業ができるのか。確実に答えを導き出せるのか。ハイテクマシンの消防機材寄りも有効な場面があるのではないか。効率的な作業が行えるのではないか。逆に懸念される点は何か。等々どのように見て感じられたのか。
 以上のレクチャーを終えて、評価されても、懸念があっても災害救助犬サイドは覚悟して対応していきたい。
                       
  オール千葉消防CSRM訓練 2月24日 千葉県消防学校 6頭12名 
 昨年に続き2回目の合同連携訓練である。80名の消防隊員に向けて災害救助犬という作業犬の特性をデモンストレーションし、それを踏まえたうえで連携訓練を行った。
 私たちは何のために災害救助犬活動しているのだろうか。との思いを抱きながら 前回は組織連携で対応できたことも頓挫している情けない現状を消防関係者は知らないであろうが、いままで積み重ねてきた実績から評価されている点を無にするわけにはいかない。
 狭い訓練場ではあるが、要救助者の場所を特定し一刻も早く救出をすることが求められる。人海捜索とは違い要救助者の存在は災害救助犬が圧倒的に早いが、特定となると風向き、臭いの散らばり等で特定することは難しい面もある。しかし、それが求められる役割でもある。これからはさらに精度を上げて反応を見極める現場イメージの訓練をしていかなくてはならないのであろう。
                       

  日本救助犬20周年記念懇親会 2月18日 中野サンプラザ 2名
 設立から20年を迎え関係者が集った。災害救助犬が日本に生まれて26年、ようやく存在が知られるようになってきたことは喜ばしいが人命救助に携われることができるのであるかは自問自答すべきことで、日本の救助犬組織がすべてのスキル、体制を備えているわけではない。そのことは行政も懸念している点であることを防災担当副大臣から聞かされた。社会に人命救助を謳い支援を仰いでいるにも関わらず、その能力が信頼を得られていない現状を真摯に受け止める必要がある。国における活用、地域の活用はスタンスが違うであろうが、現場では救助隊の信頼なくては活動はできない。
 日本救助犬協会が20年を経過したが、歴史に胡坐をかくことなく、協同して人命救助活動に取り組めるようにリーダーシップを発揮されていくことを願う。
                       
  冬季合宿訓練会 2月4-6日 赤城青少年交流の家 30頭32名 
 寒さは厳しいが快晴に恵まれた訓練会である。前日の認定R審査会における作業状態を踏まえ、恒例の服従セミナーに続き捜索の基礎訓練を行った。犬の経験、能力を踏まえ、設定、ヘルパーを適宜に行えば作業はできるのである。指導手の願望から作業レベルを上げてしまうことはよく見受けられる。成功の積み重ねであること、焦らず着実にステップアップして行くことには辛抱も必要である。
訓練では見つけるで完結してしまうが、冷静に犬の反応を見る力を養うことこそ現場では必要である。
                       

  認定R審査会 2月4日 赤城青少年交流の家 19頭41名 
 芝地で服従作業には絶好の環境である。 しかし、静か過ぎて実践的ではない気もする。
 全般的にはレベルは上がってきているが、認定R資格はデモ、防災訓練にも参加できるようになるので、基礎捜索作業も環境に左右されず確実性が求められる。
                       

  群馬県消防CSRM訓練vol.8 1月29日 群馬県消防学校 4頭8名 
 参加者は入れ替わって前日に続いて同様に訓練が行われた。やはり経験は大切で、前日よりも効率的には動けたが、まだ道半ば。
                       

  群馬県消防CSRM訓練vol.7 1月28日 群馬県消防学校 6頭8名 
 群馬県の消防有志が行うCSRM(狭隘空間対応活活動)に災害救助犬が加わり、早期の発見により救助救命を行う。狭い訓練エリアにおける要救助者の反応を得ることはできるが、救助作業に移行するには場所の特定が求められる。さらに精度を上げるようにしなければならない。そのためにはハンドラーのみならず、サポ―ターによる冷静な観察、判断が必要と思われる。
 災害救助犬への特性を理解してもらうためにデモを行ったが、機械のように動くわけではなく環境に左右されることも知ってもらい、生かせる場面において活用してもらいたい。

                       
  群馬県との災害救助犬出動協定式典 1月13日 群馬県庁 3頭4名 
 群馬県と災害救助犬の出動協定を締結した。無論災害時の災害救助犬の活用を意図したものであるが、締結に至る実務的な確認事項は群馬県内における災害だけを念頭に置いたものではなく、広域的な災害対応、災害救助犬の組織間を越えて活用できる柔軟な姿勢、現場優先の出動体制づくりをサポートするのが協定の主旨である。
 屋外での式典であったが、消防からの視察も多く心強く感じた。また新聞社5社も取材で革新的な意味を持つ協定であることは感じたのではないだろうか。形式的な協定ではない、これからの災害対応に災害救助犬が加わり新たな取り組が始まり「群馬県モデル」で日本の災害救助のスタンダードモデルとなっていく始まりである。
                       
  大規模災害想定捜索救助連携訓練 1月15日 渋川市 15頭30名

 この冬一番の寒波が押し寄せ、早朝からは積雪が見られた。それでも中止となることもなく県機動隊、4消防、4DMAT、VMAT、災害救助犬ら160名が集結した。
 日時と場所以外は知らされておらず、まさに災害に集結した救助隊が現場で臨機応変に役割を与えられ人命救助に当たった。
 災害救助犬チームは15頭30名が参加し、本部、指揮隊、捜索チームに振分け、消防災害本部の指示のもと捜索に当たった。捜索することに表面的には大きな問題点は起こらなかったようだが、それに至る行動の緩慢さ、時間管理の甘さ、服装の個人差、適切な人員配置など課題は残り、何れ不具合が生じる懸念を感じた。個人で管理できることと、チームとして管理すべきこと、それに加えて犬のコントロール、捜索作業の精度はまだまだ信頼を得られるまでには至ってないように思う。その中で実働を考えるには本部の責任は大きく総括すべき点が多々ある。これでよいということはない。災害救助犬チームとして求められる作業を確実に対応できるようにしていかなければならない。参加して時間を過ごすだけでは意味がない。常に課題を見つけ克服していく向上サイクルでなければ参加の価値がない。
 訓練とはいえ、いつも実践イメージでありたい。