活動報告
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 2020年

 

  サーチ&レスキュー連携訓練 7月22日 千葉県市原市 5頭9名
 


  市川市消防救助隊向セミナー 6月27日 千葉県市川市 3頭5名
 1月に千葉県消防学校で行った特別講座を受講された救助隊長が同じ隊員にも聞かせて見せてもらいたいセミナーの要望を受けて訪れた。いつもより短縮した3時間のセミナー&デモを行った。
@災害救助犬とNPO活動について
 欧米先進国も災害救助犬は民間の活用である。共助ということからも私たちの活動環境を踏まえ如何にうまく活用し人命救助に生かせるか、私たちの目的、日常の活動も理解してもらう必要がある。 ANHKEテレ「学ぼうBOSAI」ビデオ
 「命を守るチカラ・災害救助犬」の映像である。10分間で非常にわかりやすく編集されている。
B災害救助犬の特徴と訓練について
 言うまでもなく犬は臭覚が優れているが、それを作業として生かすためには服従性を挙げている。作業犬として優れた臭覚を必要な時、場所において生かせるようにならなければならない。 それは訓練において犬との関係性、服従訓練、環境馴致、経験などの積み重ねが求められる。犬の生かせるのは指導手にかかっていることを認識してすべての関りに向き合い取り組んでいることを強調した。
C災害救助犬のウイークポイント
 災害救助犬は常に正解を導き出せると期待されがちだが。災害現場においては訓練のようには行かない。特に臭覚を生かすには、風、温度、湿度、現場環境などに左右される。また、告知がイコール発見ではなく生活臭への反応、周囲の影響である場合、犬は誤告知だとは感じてない。見逃すことはあってはならないが、犬の特性、習性を理解してもらう必要がある。遺体判別に対する訓練も十分ではない。そうした点も踏まえ、時、場所、環境を選びタイムリーな活用で補完的な役割も担えると思う。。
D日本の災害救助犬組織の現状
  災害救助犬の説明は実際のデモで示すことにして、今度は扱う人間側の組織事情、課題について説明。 組織の数、特に対組織の連携行動について意識が薄く、整っていないこと、訓練していないこと、ただ犬がいることだけが災害救助犬組織であると錯覚してもらっては間違いである。組織が公表している災害救助犬の頭数、会員数、過去の災害への対応、行方不明者捜索への対応、救助隊との連携訓練などの継続的かつ計画的な対応、人命救助に関わるための装備、訓練などを総合的に分析した上で、厳しい現場で活用できる実数は非常に少ない。と推察している。救助犬だけの能力の問題ではない。乖離している現実を客観的に見て活用を考えていくべきが現場を指揮する救助隊の責務ともなれば、 日本におけるサーチ&レスキューに現場で救助犬が加わるレベルにはない。臭覚が優れていることにより偶然に期待するために訓練しているのではない、期待されるためには過去の教訓からスキルを磨き訓練していく姿勢が求められる、と考えている。しかし関わる人間側が機能させるチームとして未熟であること、現場で使うにはリスクが伴うことは隠すことはできない。 救助犬を現場で活用することを考えてもらうためには訓練を通してこの課題の克服に外部の協力も必要であることを提案した。
E先進国から学ぶ
 スイスの国際救助犬訓練ウイークに参加し、そこで学んだこと、感じたことなどを日本に当てはめ、いま日本でできること、やらなければならないこと。それは救助犬サイド、救助隊に限ったことではなく行政も企業も含まれる。国レベルの対応が求められるが今のままでは実現性は乏しい。海外を羨んでいるだけでなく日本版のサーチ&レスキューモデルを群馬県においては着実に前に進んでいることを評価してもらう機会として、スイスレドッグ来日では前橋、渋川消防指揮隊と実践的にサーチ&レスキューの群馬スタイルを示し提起した結果、レドッグとの協定に至り、日本の救助犬界が変革することになると思われる。
F救助隊との連携訓練の実情
 人命救助に常に向き合う救助隊から学ぶことは多い。如何に犬に頼り現場を甘く見ているかが教えられる。 そして消防などと訓練はしているがパフォーマンス志向であり実務的であるのか。救助隊で補えない点を救助犬でカバーしてチームとして機能させることを具現してもらわなければ訓練のための訓練で終わり、成果が集約されないことは避けたい。 連携訓練を通じて経験することも甘受してもらい、実務的な訓練、活用を提案した。
G災害出動からの教訓
 中越沖地震、岩手内陸地震、庄原土石流災害、東日本大震災、広島土砂災害、熊本地震、西日本豪雨災害などに出動し教訓として改善に取り組んでいるのが現況であるが、現場活動を考えれば消防とともに課題を克服していかなければ意味がない その中で、現場から、また救助隊から教えられるもの、一番は個人の力の非力さで協同して事に当たるという当たり前のことができていない現状から、特に連携に対しては真剣に考えざるを得ない。不謹慎であるが訓練では味わえない現場の緊張感の中で役目を果たす冷静さは経験でしか会得できないものである。それを生かす知恵を出し合っていかなければ災害地の見学かと揶揄される。正念場の救助犬の立場の認識を示した。
H災害救助犬の信頼への道
 災害救助犬の認知は向上していると感じているが、信頼を得るまでには至っていない。犬の能力の問題ではなく、連携した現場対応できないこと、組織的に動けないことは継続的な作業ができない。災害地の散策と揶揄されていることを肝に銘じるべきである 救助犬が加わったサーチ&レスキューで成果を目指すためには私たちが取り組まなければならないことは数多く、教訓を置き去りにしたままの現況では信頼は得られない。その一つ一つを列挙し、共に活動する救助隊に理解をしてもらう必要を強く感じている。取り敢えず犬を使ってもらうのではなく、人命救助に確実に役立つ作業ができるための救助犬チームを目指している方向、施策を示した。
IQ&A
 「要請」「現場活動」への質問に事例的に答え、災害救助の特性を生かしを知ることより、高度救助隊のハイテク機器との併用は効果的である。 犬が確実に作業ができるは当然の前提であり、この点も期待に応えるように訓練をしていかなければならないが、実践をイメージして行っているかが問われる。
 この時間をかけて消防が懸念していること、期待していること、私たちの訓練の方向性として貴重な情報であり、それらを踏まえ連携に役立つように訓練に取り組んで行きたい。
Jデモンストレーション
 服従作業と捜索作業の実際を見てもらうのだが、犬自慢を見せるのではない。同じ救助隊のメンバーとして指揮隊からの指示が最先端の救助犬に正しく伝わり作業しているのか。安全な作業ができるのか。確実に答えを導き出せるのか。ハイテク機材よりも有効な場面があるのではないか。効率的な作業が行えるのではないか。
逆に懸念される点は何か、効果的な活用を考えてもらえればと願う。
今回は密閉されたコンテナに要救助者が居て臭いが出ておらず、発見とはならなかったが、これは非常によい機会として捉えている。
現場では、要救助者が1名居るはずとの情報をもとに捜索作業を行ったが、救助犬で確認できない場所は1ヶ所だけである。救助犬による発見ゲームではない現場では、救助犬チームとしては、「生存者は居ない」とは結論づけず、「コンテナの中は救助隊で確認してもらいたい」と報告する。そのような対応ができるか、要救助者の臭いを頼りにしている救助犬にとって密閉や臭いが出てこない場合は反応しないのは当然であり、ハンドラー、サポーターの冷静な判断が望まれる。 以上のレクチャーを終えて、救助犬との連携訓練を深めて行きたいとの動きになればと願う。 


  ホンダNVAN救助犬仕様車寄贈 2月12日 群馬県 5頭7名
 昨年から当会とコラボで救助犬のために試作されたホンダNVAN。
 軽自動車とは云え活動に使える実用的な仕上がりとなっている。その試作車を当会に寄贈していただくことになった。Kマガジン掲載
 ホンダはこの車を販売しているわけではないが、作られた経緯、目的を広報してホンダの車作りのコンセプトとなるであろう。
 寄贈を受けた後、当会として活動に使用していくのであるが、究極的には災害地への指揮車として活用する予定である。そのためにこの車が今後どのような場面で使われるのかイメージしやすくするために実際に近い場面を撮影した。
 ホンダの広報に使われることを承知で快諾していただいた群馬県渋川広域消防本部と前橋市消防局の協力を得て、渋川広域消防には出動前に帯同する司令車とレスキュー工作車の場面とインタビュー、前橋市消防局とは訓練場で救助犬チームと高度救助隊がサーチ&レスキューの流れをそれぞれ撮影した。そこにホンダNVAN災害救助犬仕様車が写っている。
 この様子はホンダアクセスWEB広報カエライフに掲載される。


  出動協定締結 2月12日 群馬県渋川市 2頭7名

 群馬県とも同じ目的の協定を締結しているが、市町村レベルで行うには目的がある。消防を直接管轄しているのは市町村でもあり、平時の実務的な訓練は大きな枠組みではできにくい側面がある。
 私たちは消防救助隊と一緒に行動するからには平時の訓練は欠かすことはできない。そのサポートをタイムリーに行政にも担ってもらいたいと願っている。そうした目的を明示した協定文となっている。世界標準の仕組みが日本でも整えられるように県、市町村から発信してモデルを示して行きたい。
 渋川市は「渋消」と呼ばれる渋川広域消防本部を抱えており、全国に影響は与えられると思われる。
 


  消防学校高度救助科特別授業 1月22日 千葉県市原市 5頭8名
 今年度から設けられた高度救助科向けの災害救助犬講座で県内9消防からの参加である。午後1時から5時までの4時間プログラム
@災害救助犬とNPO活動について
 欧米先進国も災害救助犬は民間の活用である。共助ということからも私たちの活動環境を踏まえ如何にうまく活用し人命救助に生かせるか、私たちの目的、日常の活動も理解してもらう必要がある。 ANHKEテレ「学ぼうBOSAI」ビデオ
 「命を守るチカラ・災害救助犬」の映像である。10分間で非常にわかりやすく編集されている。
B災害救助犬の特徴と訓練について
 言うまでもなく犬は臭覚が優れているが、それを作業として生かすためには服従性を挙げている。作業犬として優れた臭覚を必要な時、場所において生かせるようにならなければならない。 それは訓練において犬との関係性、服従訓練、環境馴致、経験などの積み重ねが求められる。犬の生かせるのは指導手にかかっていることを認識してすべての関りに向き合い取り組んでいることを強調した。 C災害救助犬のウイークポイント
 災害救助犬は常に正解を導き出せると期待されがちだが。災害現場においては訓練のようには行かない。特に臭覚を生かすには、風、温度、湿度、現場環境などに左右される。また、告知がイコール発見ではなく生活臭への反応、周囲の影響である場合、犬は誤告知だとは感じてない。見逃すことはあってはならないが、犬の特性、習性を理解してもらう必要がある。遺体判別に対する訓練も十分ではない。そうした点も踏まえ、時、場所、環境を選びタイムリーな活用で補完的な役割も担えると思う。。
D日本の災害救助犬組織の現状
  災害救助犬の説明は実際のデモで示すことにして、今度は扱う人間側の組織事情、課題について説明。 組織の数、特に対組織の連携行動について意識が薄く、整っていないこと、訓練していないこと、ただ犬がいることだけが災害救助犬組織であると錯覚してもらっては間違いである。組織が公表している災害救助犬の頭数、会員数、過去の災害への対応、行方不明者捜索への対応、救助隊との連携訓練などの継続的かつ計画的な対応、人命救助に関わるための装備、訓練などを総合的に分析した上で、厳しい現場で活用できる実数は非常に少ない。と推察している。救助犬だけの能力の問題ではない。乖離している現実を客観的に見て活用を考えていくべきが現場を指揮する救助隊の責務ともなれば、 日本におけるサーチ&レスキューに現場で救助犬が加わるレベルにはない。臭覚が優れていることにより偶然に期待するために訓練しているのではない、期待されるためには過去の教訓からスキルを磨き訓練していく姿勢が求められる、と考えている。しかし関わる人間側が機能させるチームとして未熟であること、現場で使うにはリスクが伴うことは隠すことはできない。 救助犬を現場で活用することを考えてもらうためには訓練を通してこの課題の克服に外部の協力も必要であることを提案した。
E先進国から学ぶ
 スイスの国際救助犬訓練ウイークに参加し、そこで学んだこと、感じたことなどを日本に当てはめ、いま日本でできること、やらなければならないこと。それは救助犬サイド、救助隊に限ったことではなく行政も企業も含まれる。国レベルの対応が求められるが今のままでは実現性は乏しい。海外を羨んでいるだけでなく日本版のサーチ&レスキューモデルを群馬県においては着実に前に進んでいることを評価してもらう機会として、スイスレドッグ来日では前橋、渋川消防指揮隊と実践的にサーチ&レスキューの群馬スタイルを示し提起した結果、レドッグとの協定に至り、日本の救助犬界が変革することになると思われる。
F救助隊との連携訓練の実情
 人命救助に常に向き合う救助隊から学ぶことは多い。如何に犬に頼り現場を甘く見ているかが教えられる。 そして消防などと訓練はしているがパフォーマンス志向であり実務的であるのか。救助隊で補えない点を救助犬でカバーしてチームとして機能させることを具現してもらわなければ訓練のための訓練で終わり、成果が集約されないことは避けたい。 連携訓練を通じて経験することも甘受してもらい、実務的な訓練、活用を提案した。
G災害出動からの教訓
 中越沖地震、岩手内陸地震、庄原土石流災害、東日本大震災、広島土砂災害、熊本地震、西日本豪雨災害などに出動し教訓として改善に取り組んでいるのが現況であるが、現場活動を考えれば消防とともに課題を克服していかなければ意味がない その中で、現場から、また救助隊から教えられるもの、一番は個人の力の非力さで協同して事に当たるという当たり前のことができていない現状から、特に連携に対しては真剣に考えざるを得ない。不謹慎であるが訓練では味わえない現場の緊張感の中で役目を果たす冷静さは経験でしか会得できないものである。それを生かす知恵を出し合っていかなければ災害地の見学かと揶揄される。正念場の救助犬の立場の認識を示した。
H災害救助犬の信頼への道
 災害救助犬の認知は向上していると感じているが、信頼を得るまでには至っていない。犬の能力の問題ではなく、連携した現場対応できないこと、組織的に動けないことは継続的な作業ができない。災害地の散策と揶揄されていることを肝に銘じるべきである 救助犬が加わったサーチ&レスキューで成果を目指すためには私たちが取り組まなければならないことは数多く、教訓を置き去りにしたままの現況では信頼は得られない。その一つ一つを列挙し、共に活動する救助隊に理解をしてもらう必要を強く感じている。取り敢えず犬を使ってもらうのではなく、人命救助に確実に役立つ作業ができるための救助犬チームを目指している方向、施策を示した。
IQ&A
 「要請」「現場活動」への質問に事例的に答え、災害救助の特性を生かしを知ることより、高度救助隊のハイテク機器との併用は効果的である。 犬が確実に作業ができるは当然の前提であり、この点も期待に応えるように訓練をしていかなければならないが、実践をイメージして行っているかが問われる。
 この時間をかけて消防が懸念していること、期待していること、私たちの訓練の方向性として貴重な情報であり、それらを踏まえ連携に役立つように訓練に取り組んで行きたい。
Jデモンストレーション
 服従作業と捜索作業の実際を見てもらうのだが、犬自慢を見せるのではない。同じ救助隊のメンバーとして指揮隊からの指示が最先端の救助犬に正しく伝わり作業しているのか。安全な作業ができるのか。確実に答えを導き出せるのか。ハイテク機材よりも有効な場面があるのではないか。効率的な作業が行えるのではないか。逆に懸念される点は何か等々どのように見て感じられたのか。
 以上のレクチャーを終えて、救助犬と訓練を行いたいとの消防もあり群馬県とともにモデルが構築できればと願う。

 

  訓練場造作工事 1月21日 富士河口湖町 7名
 廃校になった中学校、使われることなく放置されている学校は他にも多数あるようで救助犬の訓練場として活用させてもらえばありがたい。ただ、屋内は備品が何もない状態で救助犬には不向きである。捜索作業用に造作をするには継続的に借用できる関係が必要である。
 公共物を無償で貸し出すには、それなりの大義もいる。社会貢献への訓練場としては理解が得られるはずである。しかし、スポーツドッグ、愛犬の訓練場としては説得力がない。救助犬組織として日常的に何をしているのか。口先だけでなく行動で示して理解を求める手順が必要だと感じる。それならばと云ってもらえるように日常からの行動が問われていると思う。まずは自らの行動がすべてにつながって行くことを真摯に考えたい。


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  千葉県消防学校特別授業 1月22日 千葉県市原市 6頭8名
 県内9署の高度救助隊の隊長向けに現場での救助犬活用のための視点で講義を行った。午後1時から5時までの4時間プログラム
@災害救助犬とNPO活動について
 欧米先進国も災害救助犬は民間の活用である。共助ということからも私たちの活動環境を踏まえ如何にうまく活用し人命救助に生かせるか、私たちの目的、日常の活動も理解してもらう必要がある。
ANHKEテレ「学ぼうBOSAI」ビデオ
 「命を守るチカラ・災害救助犬」の小学生向けの映像である。10分間で非常にわかりやすく編集されている。
B災害救助犬の特徴と訓練について
 言うまでもなく犬は臭覚が優れているが、それを作業として生かすためには服従性を挙げている。作業犬として優れた臭覚を必要な時、場所において生かせるようにならなければならない。 それは訓練において犬との関係性、服従訓練、環境馴致、経験などの積み重ねが求められる。犬の生かせるのは指導手にかかっていることを認識してすべての関りに向き合い取り組んでいることを強調した。 C災害救助犬のウイークポイント
 災害救助犬は常に正解を導き出せると期待されがちだが。災害現場においては訓練のようには行かない。特に臭覚を生かすには、風、温度、湿度、現場環境などに左右される。また、告知がイコール発見ではなく生活臭への反応、周囲の影響である場合、犬は誤告知だとは感じてない。見逃すことはあってはならないが、犬の特性、習性を理解してもらう必要がある。遺体判別に対する訓練も十分ではない。そうした点も踏まえ、時、場所、環境を選びタイムリーな活用で補完的な役割も担えると思う。。
D日本の災害救助犬組織の現状
  災害救助犬の説明は実際のデモで示すことにして、今度は扱う人間側の組織事情、課題について説明。 組織の数、特に対組織の連携行動について意識が薄く、整っていないこと、訓練していないこと、ただ犬がいることだけが災害救助犬組織であると錯覚してもらっては間違いである。組織が公表している災害救助犬の頭数、会員数、過去の災害への対応、行方不明者捜索への対応、救助隊との連携訓練などの継続的かつ計画的な対応、人命救助に関わるための装備、訓練などを総合的に分析した上で、厳しい現場で活用できる実数は非常に少ない。と推察している。救助犬だけの能力の問題ではない。乖離している現実を客観的に見て活用を考えていくべきが現場を指揮する救助隊の責務ともなれば、 日本におけるサーチ&レスキューに現場で救助犬が加わるレベルにはない。臭覚が優れていることにより偶然に期待するために訓練しているのではない、期待されるためには過去の教訓からスキルを磨き訓練していく姿勢が求められる、と考えている。しかし関わる人間側が機能させるチームとして未熟であること、現場で使うにはリスクが伴うことは隠すことはできない。 救助犬を現場で活用することを考えてもらうためには訓練を通してこの課題の克服に外部の協力も必要であることを提案した。
E先進国から学ぶ
 スイスの国際救助犬訓練ウイークに参加し、そこで学んだこと、感じたことなどを日本に当てはめ、いま日本でできること、やらなければならないこと。それは救助犬サイド、救助隊に限ったことではなく行政も企業も含まれる。国レベルの対応が求められるが今のままでは実現性は乏しい。海外を羨んでいるだけでなく日本版のサーチ&レスキューモデルを群馬県においては着実に前に進んでいることを評価してもらう機会として、スイスレドッグ来日では前橋、渋川消防指揮隊と実践的にサーチ&レスキューの群馬スタイルを示し提起した結果、レドッグとの協定に至り、日本の災害にはスイスから24時間以内に来日しDRDNと共に活動することになった。日本の救助犬界が変革することになると思われる。
F救助隊との連携訓練
 人命救助に常に向き合う救助隊から学ぶことは多い。如何に犬に頼り現場を甘く見ているかが教えられる。 そして消防などと訓練はしているがパフォーマンス志向であり実務的であるのか。救助隊で補えない点を救助犬でカバーしてチームとして機能させることを具現してもらわなければ訓練のための訓練で終わり、成果が集約されないことは避けたい。 連携訓練を通じて経験することも甘受してもらい、実務的な訓練、活用を提案した。
G災害出動からの教訓
 中越沖地震、岩手内陸地震、庄原土石流災害、東日本大震災、広島土砂災害、熊本地震、西日本豪雨災害などに出動し教訓として改善に取り組んでいるのが現況であるが、現場活動を考えれば消防とともに課題を克服していかなければ意味がない その中で、現場から、また救助隊から教えられるもの、一番は個人の力の非力さで協同して事に当たるという当たり前のことができていない現状から、特に連携に対しては真剣に考えざるを得ない。不謹慎であるが訓練では味わえない現場の緊張感の中で役目を果たす冷静さは経験でしか会得できないものである。それを生かす知恵を出し合っていかなければ災害地の見学かと揶揄される。正念場の救助犬の立場の認識を示した。
H災害救助犬の信頼への道
 災害救助犬の認知は向上していると感じているが、信頼を得るまでには至っていない。犬の能力の問題ではなく、連携した現場対応できないこと、組織的に動けないことは継続的な作業ができない。災害地のハイエナと揶揄されていることを肝に銘じるべきである 救助犬が加わったサーチ&レスキューで成果を目指すためには私たちが取り組まなければならないことは数多く、教訓を置き去りにしたままの現況では信頼は得られない。その一つ一つを列挙し、共に活動する救助隊に理解をしてもらう必要を強く感じている。取り敢えず犬を使ってもらうのではなく、人命救助に確実に役立つ作業ができるための救助犬チームを目指している方向、施策を示した。
IQ&A
 事前質問に基づき、その概要は犬の関連よりも、「要請」「現場活動」への質問に事例的に答えていった。これは災害救助犬を知ることより、その先の活用を考えていることを意図する。 犬が確実に作業ができるは当然の前提であり、この点も期待に応えるように訓練をしていかなければならないが、実践をイメージして行っているかが問われる。 この時間をかけて消防が懸念していること、期待していること、私たちの訓練の方向性として貴重な情報であり、それらを踏まえ連携に役立つように訓練に取り組んで行きたい。
Jデモンストレーション
 服従作業と捜索作業の実際を見てもらうのだが、犬自慢を見せるのではない。同じ救助隊のメンバーとして指揮隊からの指示が最先端の救助犬に正しく伝わり作業しているのか。安全な作業ができるのか。確実に答えを導き出せるのか。ハイテク機材よりも有効な場面があるのではないか。効率的な作業が行えるのではないか。逆に懸念される点は何か等々どのように見て感じられたのか。ガレキ訓練場ではブラインドで作業を行ったが、その早さ、精度には驚きの声が上がった。しかし、この広さならば10分以内に答えを導き出すであろう。
 以上のレクチャーを終えて、救助犬が正しく評価されて行くことを期待し、サーチ&レスキューの連携訓練を積み重ね、変わらず人命救助の目的で取り組んでいきたい。




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