東日本大震災
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■災害救助犬活動に関するご意見をお聞かせください。

3.11 私たちはこの日を忘れません


東日本大震災 活動報告
  
 
会員の方はメンバーページを確認ください。(随時更新中)

4月11日〜12日 いわき市 4名2頭 土砂崩れ不明者捜索
4月7日〜9日 陸前高田市 13名11頭 津波行方不明者捜索
3月15日 郡山市 3名2頭 建物倒壊不明者捜索
3月15日〜19日 気仙沼市、東松島市、石巻市 3名3頭 津波行方不明者捜索
3月14日〜19日 宮古市 6名5頭 津波行方不明者捜索
3月13日〜15日 釜石市、大槌町 23名18頭 津波行方不明者捜索
3月11〜12日 相馬市 3名3頭 津波行方不明者捜索
                        ※延べ数ではなく出動した実数です


■いわき市土砂崩れ捜索
 4月11日の震度6強の余震でいわき市土砂崩れが発生、数名が生き埋めになっているとの情報から21時過ぎに4名2頭が出動した。翌0時30分に現場着。2時過ぎから捜索協力を始めた。僅かな犬の反応、行動を注視しながら掘削地点を徐々に絞りこんでいった。4時過ぎに1名が遺体で発見された。その後も休憩させながら捜索を続けたが、朝9時過ぎに救助犬による捜索は打ち切りとなった。(会員ニュース掲載)


深夜の救出作業

犬の動きを注視しながら

待機中も作業犬を注視する

重機の掘削箇所を指示する

救出作業を見守る

残念であるが遺体で発見

2次崩壊の危険性で避難する

反応場所を集約する

捜索範囲を報告

掘削場所を指示する

昨夜の捜索場所

9時30分終了した
                                            (いわき市4/12)



■陸前高田市捜索

 4月7日岩手県大船渡市、陸前高田市に出動している災害救助団体からの応援要請により、ネットワークから13名11頭が出動、8日早朝から合流、総勢30数名の部隊となり、それぞれに警視庁機動隊とチームを組みし捜索作業を行った。
 壊滅的な陸前高田市では解体撤去作業が始まっており、その中でまだ見つかっていない行方不明者は数千人とも云われている。その作業の傍らで家族を捜す方々には感謝されつつも思うように作業は捗らない。すでに一カ月が経ち、絶望的な思いの中でも放置することができない気持ちは痛いほど感じる。災害救助犬に何がお手伝いできるのか、参加した隊員にはそれぞれの葛藤があるに違いない。津波が押し寄せ、瓦礫が堆積する最終地点を辿りながら作業を続ける。災害救助犬合同チームでは、この日は一人の遺体の発見で終わった。
 陸前高田市は瓦礫が散乱し基地とできる場所がなく、大船渡市に移動し、消防隊に手配してもらった空き地にテントを張り翌日に備えた。その空き地の周辺の住民方々にはトイレ使用の申し出など協力をもらい、被災の中での善意に後押しされながら活動が成り立っていくことをあらためて感じさせられた。

陸前高田市の中心部だったが…

道路だけは辛うじて通行できる

チーム編成、確認

警視庁と現場へ向かう

捜索対象の選択が難しい

警視庁は救出支援に徹していた

気になる個所は確認していく

僅かな反応を見逃さないように…

気になる地点は確認していく

犬の動向は訓練士サポーターが観察

とにかく足場が悪い

ローラー的に捜索

大船渡市でテント泊

今日の反省と明日の打合せ
                               (陸前高田市4/8)

 2日目は朝から雨が降り、滑る瓦礫の中での作業となった。各チームには警視庁の救助チームが帯同する。やみくもに犬を前面に出して捜索させることはせず、山の斜面、堆積する瓦礫付近をリード付で慎重に作業をする。足場が悪く、犬の細かな観察がハンドラーにはできないので、捜索チームには必ず訓練士のサポーターを付け、後方から冷静に犬の観察ができるようにしている。時折り人間にも感じる異臭が漂ってくる。食物かもしれない、また遺体捜索に対しての訓練はしていないが、臭いには敏感に反応、興味を示すが吠えることはない。それが何なのかは掘削するしかないが、犬の動向を注視するサポーターの助言で作業を続ける。いまはこの広いエリアの瓦礫を掘り返していくわけにはいかないが、僅かな気掛かりポイントでは警視庁救助チームにその旨を伝達する。無駄と思えることもやるしかない。合理的に活動するべきか、いつもの葛藤を巡らせながら作業を続けていたことだろう。
 30数名、20頭を越える災害救助犬部隊ではあるが、広大な捜索エリアではやはり数が少ないと思える。今後に向けて災害救助犬として役に立つためには、広く協力、連携体制を整えていかねばならないことを教えてくれる災害現場である。

チーム編成をして捜索へ

川原の瓦礫捜索

各1頭に1名の訓練士サポーター

異臭が人間にも感じられる

撤去作業が行われているなかで…

昨日も津波最終到達地点から遺体が…

法面など犬は使えない場所も多い

堆積する瓦礫の中を…

ひたすら捜索

サポーターが必ず後ろにいる

最終地点には瓦礫が堆積

雨の中泥だらけで…

救助隊に見守られながら…

人間の目と犬の共同作業

山の斜面は人間で…

厳しい現場はあちこちに…

異臭がある場所は丁寧に確認

結果を救助隊に引き継ぐ

犬のケアも忘れずに行う

災害救助犬合同チーム
                                (陸前高田市4/9)



■郡山市役所捜索

 倒壊した郡山市役所展望台に1名行方不明者がいる可能性があるとの情報から、315日に郡山消防から捜索依頼が入り福島チーム4名2頭が出動した。救助犬による捜索の結果、2頭とも、同一地点での反応(生存者反応ではない)が見られたが、余震による崩壊の危険性から、救出確認作業をできる状況にはなく、反応地点を報告し消防隊に引き継いだ。
 4
18日夜、反応地点から男性の遺体が発見され、初動捜索に災害救助犬が協力したことがNHKニュースで放送されました。


郡山市役所屋上展望台崩落

完全に崩落した展望台

僅かな隙間から犬を入れる

取り急ぎ装備を整える

郡山消防との協同作業

十分な作業スペースがない

ビレイをとり犬をすすめる

2頭が同じポイントで…
                          (郡山市役所捜索チーム3/15)



■釜石市・大槌町・宮古市捜索
 事態の深刻さが明らかになるにつれ、さらに岩手県から出動要請があった。
 救助対象地域が広いため1ヶ所に集中せず救助犬を活かせる地域に派遣できるように地域ごとに分散して集結した。岩手、宮城、福島、栃木に道路状況考慮しながら随時集結した。(11日〜13日26名、23頭:岩手、宮城、山形、福島、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、静岡、三重、和歌山、京都、鹿児島)

緊急車両専用東北道を一路岩手へ

雪が残遠野市前線基地でテント泊

現地本部での打合せ

津波警報!高台で避難待機

線路沿いに捜索に向かう

線路から左右に分かれて捜索

足場が悪く要注意

あちこちでまだ煙が上がっている

微妙な反応を頼りに慎重に確認

瓦礫の山の下を丹念に確認

まだ手つかずで燻る被災地へ

船が2階に…津波の爪痕

僅かな隙間から中へ

生存可能性地点を優先・集中的に
                        (釜石市、大槌町捜索チーム3/14)

 翌13日は原発の危険地域ではなく、岩手に全員移動し、遠野市にいる大阪緊急援助隊と合流し釜石市から以北、宮古市周辺の2チームで捜索救助にあたることになった。
 前線基地である遠野運動公園には岩手、宮城、山形、福島、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、三重、京都、鹿児島から21名18頭が集結し、テントを張り翌日に備えた。
 14日早朝から海岸沿いの被災地に向かったが、余震の度に出される津波警報に午前中は作業ができず待機が続いた。
 13時作業を始めたが足場が悪く、犬の集中力、体力も長時間は持たない状況である。それでもさらに北へと移動し捜索されてない場所に向かった。津波により住宅はその形をとどめることなく壊され瓦礫と化している。僅かに残る家屋、瓦礫の下を中心に捜索を行ったが発見には至らなかった。
 一方、宮古市で捜索していたチームは生存の可能性、情報がある場所を集中的に捜索、14日に1遺体15日に3遺体を発見したが生存者発見には至らなかった。
 通常、不明から72時間というタイムリミットはあるが、15日には90時間ぶりに見つかっていることもあり、可能性がある限り捜索作業を続けるが、これだけ広域且つ長時間の捜索活動には数が足りない。可能性のあるエリアに集中的に災害救助犬を投入できれば、と願うばかりだ。そのためには平時から共有した危機管理体制を築かなければならないのだろう。

混乱する宮古市内へ

自衛隊とチーム編成

津波の爪痕

残る建物に可能性を求めて

捜索場所を消防と視察

行方不明者の情報を求めて

遺体発見場所付近

犬の反応を頼りに探索

一つ一つ丁寧に

建物以外も確認
                            (宮古市捜索チーム3/14)



 16日も宮古市周辺(岩手チーム)と石巻市周辺(宮城チーム)で捜索活動にあたり、17日は宮城チームが引き続き、東松島市周辺の捜索活動を行い、18日、19日は気仙沼での捜索活動にあたった。これをもって災害救助犬を使った主たる目的の生存者捜索という活動は19日夕刻で打ち切ることにした。

気仙沼市にて

自衛隊チームと

津波の爪痕

津波の威力は想像を絶する

東松島氏にて

広大な捜索エリア

僅かな臭いを求めて

一つ一つ丁寧に

捜索対象範囲が広すぎるが…

一人でも救いたいと…
                            (宮城捜索チーム3/16)



■相馬市捜索

3月11日に発生した東北関東大震災は津波による多くの行方不明者が出ているため、福島郡山消防から要請があり、 3月11日夕刻、先発隊の福島チームが群馬・千葉緊急援助隊と同行し、相馬市に向かった。12日早朝から捜索を始めたが、余震の度に出される津波警報には高台に避難しなければならず作業は捗らなかった。しかし、僅かな時間の中でも発見されるのは遺体ばかりで生存者発見のために作業を急がなければならない。一方で南40kmにある福島原発で爆発事故が起こり、現地本部で作業は危険だとの判断で、このエリアからの撤退が決定された。

                            (相馬市捜索チーム3/12)



 これからは復興に向けて活動協力します
 私たちに何ができるのか。何をすべきか。ご意見をお聞かせください。
                                               

 ありがとうございます。
 人の支援物資同様に行政、動物愛護関係機関でも把握、カバーしきれない現状があります。あたたかいご支援は、訓練所、訓練士等の情報ルートをもとに、東北道沿線の会員らが引き継ぎ、4月2日に宮城県へ配送しました。第2便も4月8日に福島、宮城県に配送し、岩手県にも届けました。(フード合計約1,100kg)
■被災地向けの支援
No 支援者名 金額・品名
a 災害救助犬三重様 \12,430-
b 潟fビフペット様 フード缶詰371缶
c 宇井野京子様 ペットフード
d 小川 ペットフード他
e 福西加代子様 ペットフード
f みちのくファーム蒲l ペットフード他
g The Black Lab Company様 首輪・リード多数
h ビィ・ナチュラル様 ペットフード

■NPO法人災害救助犬ネットワークへの活動支援
No 支援者名 金額・品名
a ALPHAICON様 ドッグウエア18着
b オレンジドッグ様 \68,936-
c ヒラヤマヨシヒコ様 \5,000-
d 立原俊治様 \100,000-
e 谷口利憲様 \50,000-
f 橘動物病院様 犬救急用品一式
g コワキミホ・タモトミユキ様 \4,000-
h 中嶋千佳子様 \10,000-
i 福島笑顔実行委員会様 \46,785-
j ハナモペッツ様 \31,500-
k 奥山雅子様 \100,000-
l 社団法人日本広告写真家協会様 \37,708-
m 潟Xタジオナップス様 \43,036-
潟Xカラベジャパン様 \50,000-
o 向後美智子様 \20,000-
p 中野みさ子様 \100,000-
q アルバドッグラン様 \20,000-
泣Gヌシー犬ごころ様 \100,000-
s スカイドッグ様 \30,000-